
介護食の基礎知識
いくつになっても食事は、美味しく楽しみたいものです。
しかし、年齢を重ねると共に、今まで通りの食事が難しいというお悩みが出てくる方もいらっしゃいます。
その際に、必要になってくるのが「介護食」です。
介護食とは?
介護食とは、嚙む力や飲み込む力が弱くなった方でも食べやすいように工夫をした食事のことです。
年齢や病気など、様々な理由で噛む力や飲み込む力が弱くなってくると、食品や飲み物がむせたり、詰まるリスクが高くなります。
リスクが上がると、誤嚥性肺炎や窒息などの疾患や事故に繋がる恐れがあるため、ひとりひとりに合った食べやすいお食事にする工夫が必要です。
そうすることで、安全にお食事を楽しめるようになります。
介護食を作るポイント
では、どのようにして介護食をつくれば良いでしょうか?
介護食を作る時には、いくつかのポイントを押さえて作りましょう。
守るべき4つの基本
介護食を作る上で、大切なことは4つあります。
①安全
介護食で最も重要なのは「その人に合った食事にすること」です。
食べる方にとって合わない食事は、安全ではありません。
医師などの専門家に相談し、どのような食事が良いか確認しましょう。
②簡単
毎日食べる食事の準備があまりに時間がかかって手が込んでいては、継続することが出来ません。
出来るだけ負担が少なく調理できることが大切です。
③美味しい
日々の食事が美味しくないことは、食欲の低下や生活の質を下げる恐れがあります。
盛り付けや味付けを少し工夫することで、介護食を美味しく楽しめるようにすることができます。
④適切な栄養補給
自分の好みで食べやすいものばっかり食べてしまうと、栄養が偏ってしまい、必要な栄養が不足してしまう場合があります。
介護食でも必要な栄養が摂れる食事にすることが大切です。
食品選びと調理法
バランスの良い食事をするためには、様々な食材から栄養を摂るのが良いとされていますが、
嚙む力や飲み込む力が弱くなった方には食べにくく、そのまま食べるのには向いていない食品もあります。
■食べにくい食品
・繊維が硬く嚙み切りにくいもの:ごぼう、ねぎ、水菜など
・口の中でまとまりにくいもの:海藻、かまぼこ、こんにゃくなど
ですが、食べにくい食品でも調理を工夫することで、食べやすくなります。
■下処理の工夫
・食べやすい大きさに切り分ける:肉や魚など
・繊維を断ち切るように切る:ピーマンやねぎ、ほうれん草などの野菜類
・皮を剥く:トマト、ナスなど
■調理方法の工夫
・やわらかく煮る:じゃが芋などのイモ類や、
・とろみをつける:あんかけをかけたり、オクラや納豆などの粘りのある食品を使用する
見た目と味の工夫
人は食事の美味しさを判断する時に、見た目の印象が大きな影響を与えます。
また、味付けも工夫をすることで、やさしい味付けでも物足りなさを感じにくくすることができます。
■見た目の工夫
・彩りの良いものをトッピングする
・量やメニューに合った器に盛り付けをする
■味付けの工夫
・香りの強いもので風味付けをする:しょうが、山椒など
・塩味以外での味付けの特徴をつける:お酢の酸味や、だしのうま味など
具体的なレシピ
ごはんde笑顔のサイトでは、介護食レシピとして様々なレシピをご紹介しております。
今回いくつかレシピをご紹介いたします。
やわらかレシピ
〇レンジdeふんわり鶏つくね
〇やわらか鯖フライ
〇簡単!手作り卵豆腐
〇濃厚!ごま豆乳ムース
他にも多数のレシピをご紹介中です!
介護食レシピ一覧はこちら!
まとめ
工夫次第で美味しく楽しいお食事を!
人間が生きていくうえで食事は欠かせないものです。
その食事を安全に美味しく楽しめるよう工夫することが、介護食の目的です。
セントケアでは、お食事提供を行っているサービスがございます。
お客様に合ったお食事を提供し、安全に美味しくお楽しみいただけるよう工夫をしております。
ひとりひとりに合った介護食で、お食事を楽しんでいきましょう!