糖尿病のお食事について①

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糖尿病とは

糖尿病とは、膵臓で作られるインスリンというホルモンの作用不足により、慢性的に高血糖になった状態のことです。インスリン分泌量が不足したり、働きが悪くなると血液中にブドウ糖の量が増えてきます。
長期間高血糖な状態が続くと、腎臓や網膜、神経などに障害が出て合併症が起きる場合があります。

糖尿病治療の目的

出来るだけ血糖を正常に近い状態に保ち、合併症を防いで健康な人と同様な日常生活を送ることです。
治療には、食事療法、運動療法、薬物療法があり、食事療法はそのすべての場合の基本となります。

糖尿病の食事療法とは

糖尿病の食事療法は、正しい食習慣、過食、偏食をしない、規則正しい食事をするということがポイントになります。そのために、一人一人に合ったエネルギー量に基づき、栄養バランスの取れた食事をきそく正しく食べることが重要になってきます。

①適正なエネルギー量を知ろう

適正なエネルギー量とは、適正な体重を維持し、日常生活が支障なく送れるエネルギー量です。エネルギー摂取量は、性別・年齢・肥満度・日常生活・運動量などを配慮して医師が決定します。一人一人適正量が異なるので、医師の指示に従うことが必要となります。

★1日の必要なエネルギー量の算出方法★
1日の必要エネルギー量=標準体重×身体活動量
※標準体重(kg)={身長(m)}²
※身体活動量の目安

 活動量 必要エネルギー量
やや低い 軽労作・デスクワークが主の人・主婦 25~30kcal/kg
適度 普通の労作・立ち仕事が多い職業 30~35kcal/kg
高い 重い労作・力仕事の多い職業 35~   kcal/kg





(例)身長170㎝ 普通労作の人 身体活動量32kcal/kg の場合
   1.7(m)×1.7(m)×22=63.6kg(標準体重)
   63.6(kg)×32(kcal)=約2035kcal(必要エネルギー量)

エネルギー量の制限について
上記のように一人一人必要エネルギー量が異なるため、医師からその人に合った適正なエネルギー量の指示が出ます。
例えば、小柄な女性と、大柄な男性では必要エネルギー量が全く異なりますので、医師の指示に従いましょう。

②規則正しく食べる

血糖値を安定させるためには食事の時間と量を出来るだけ毎日一定にすることが大切です。1日3回規則正しく食べましょう。

③バランスの良い食事を食べる

食べてはいけない食品はなく、糖尿病にとくによい食品もありません。
毎日いろいろな食品を、適正量食べることが大切です。つまり、バランスの良い食事=糖尿病の食事療法ということになります。
バランスの良い食事ってどんな食事でしょうか。栄養バランスのとれた食事ということになりますが、実際に食べようと考えたとき何を食べればいいのかわからないかも知れません。
バランスの良い食事を下記の図にまとめました。


上記のようにいろいろな食材を組み合わせて、バランスよく食べることが非常に大切です。
他にも気を付けるポイントがありますので、ポイントについては、糖尿病のお食事について②に掲載いたします。
ぜひご覧ください!


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