粘りづらいお粥の作り方と分粥について

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皆様、こんにちは!

 
今回は、在宅介護と切っても切り離せないお粥(分粥)についてお伝えしたいと思います。

介護現場だけでなく風邪をひいた時や胃腸が弱っている時など、お粥を作る機会は何かと多いと思いますが、粘りが強いお粥は喉に張り着き、またおかずと絡みづらく食べにくいものです。



炊いたご飯を使用してお粥を作ることが多いと思いますが、ここで問題なのが、炊いたごはんは粘りが出やすいということです。

そこで、粘りづらいお粥の作り方分粥のごはん&水の分量についてお話したいと思います!


まずは、全粥の水加減で粘りにくいお粥の作り方をご紹介します。

今回の作り方は13~15分ほどで作れる、1人分の分量でのレシピです。

※一度に沢山のお粥を作るとお米が時間とともに水分を吸い硬くなってしまうのでご注意!!





《材料(1杯分)》

*ごはん 150g
*水   350cc


《作り方》

①鍋にごはん、水を入れてごはんをしっかりほぐす。








中火にかけて沸騰したらすぐに弱火にして蓋をずらして乗せ、13~15分煮る。
※沸き上がってきたら数回蓋を外し沸騰状態を落ち着ける。 





   
③13~15分煮たら火を止め、1度ざっくりと混ぜて蓋をして5分蒸らして完成!
⇒ごはんの柔らかさを確認して、好みの硬さになった時点で火を止めてください。






お好きなものを色々トッピングして美味しく楽しくお召し上がりください♪





【トッピング例】

塩鮭ーーーーー焼いて骨と皮をのぞく
明太子ーーーー薄皮をのぞく
大葉ーーーーー千切りにして水にさらす
あさつきーーー小口切り

なめたけ、とろろ昆布、梅干し、佃煮など・・・


《ポイント》

粘らない工夫としては、とにかくかき混ぜすぎないことです。

その分、火にかける前に水の中でごはんを1粒1粒になるようしっかりほぐすことで均等に短時間でお米が水分を吸い、底が焦げにくく上手に煮ることができます。

粘り気を気にして、水分量をあまり多くしてしまうと、全体量が多くなり食べられるお米の量が減ってしまいます。

加えて、水分が多くサラサラの状態は、むせこみの原因にもなってしまいます。



適度なトロミと水分量にするためには、やはり作る過程で混ぜ過ぎないことが重要になります!







次に分粥についてお話したいと思います。


粥の区分には、全粥、7分粥、5分粥、3分粥、重湯があります。


[7分粥]
ごはん:水=1:3





[5分粥]
ごはん:水=1:4





[3分粥]
ごはん:水=1:8




[重湯]
5分粥または3分粥の汁(上澄み)




《番外編》
食欲のない時、食塩を控えたい時にオススメのお粥レシピをご紹介したいと思います!


【青のり粥】




青のりの香りが加わることで食欲が沸きやすく、また食塩なしでも嗅覚を刺激することで満足感を得られるという効果も期待できます。また、青のりには食物繊維が豊富に含まれており、この食物繊維は水溶性なのでお粥に加えることで体に吸収されやすくなります♪


今回は分粥の各区分についてお話しましたが、柔らかさや水分の加減などは、食べる方の状態や好みによってかなり違いがあるため、あくまでも参考にして頂けたらと思います!




お食事が進みづらくなっても「食べる」ということを諦めないで欲しい、そんな想いから介護食レシピやコラムを書いています。

1人でも多くの方のお役に立てる情報発信を目指しておりますので、「簡単レシピ」や「介護食レシピ」も参考にして頂ければ幸いです。


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