皆様、こんにちは!
今回は、電子レンジを使ったレシピ紹介の予定でしたが、先日、在宅介護に携わるケアマネージャーさんからご相談があった、美味しいポタージュレシピをご紹介したいと思います。
「お客様が大きな手術をされた後で、今は流動食を食べているのですが、先日召し上がった豆のポタージュが美味しかったということなので、魚や肉を使ったポタージュレシピでオススメはないですか?」
というご相談でした。
そもそも流動食とはどのようなものなのでしょうか?
流動食には、普通流動食、濃厚流動食、特殊流動食などの種類があります。
○普通流動食
重湯、ポタージュ、具のない汁もの、ヨーグルトなど、普通食が食べられるまでの一定時期や固形物の咀嚼ができない時の食事
○濃厚流動食
1ml当たり1kcal以上のエネルギーを摂取できる少量でバランスのとれた栄養価がとれる流動食
○特殊流動食
各種疾患に対応した制限のある流動食
どちらに該当するかは、おひとりおひとりの状態により変わります。
召し上がる方の噛む力や飲み込む力に不安を感じた時は、現在どのような状態で、どの食形態が適切なのか、またどのくらいの柔らかさが最適なのかなどを、かかりつけの医師または歯科医にご相談ください。
さて、流動食を作る際には、どのような点に注意が必要なのでしょう。
≪流動食を作る際の注意点≫
・皮や粒が残っていると誤嚥を起こす可能性があるので、除去する。
(または粒が残らないようしっかり攪拌する)
・誤嚥の心配がある場合には、とろみ剤を使用する。
・流動食は摂取できるエネルギーが少ないので、おやつや、市販品を組み合わせてエネルギーを補う。
では、今回ご相談にあったお客様の好まれる「ポタージュ状」とはどのようなものなのでしょう。
ポタージュ状は、流動食?ミキサー食?何食?
介護食の中で、ポタージュ状といえば、普通流動食の中にも含まれており、固形物をミキサーにかけポタージュ状になったものをミキサー食と呼ぶこともあります。
そのため、ここでも喫食者の「飲み込む力」を専門家に相談しながら見極めることで、はじめて安心安全なお食事が実現します。
今回は、「お魚&お肉を使ったポタージュ」レシピを2つご紹介します。
最後に、口の中でフワッととろけるムースのようなポタージュをご紹介します。
噛む力や飲み込む力が弱くなっても、いつまでも美味しいものを食べたい!それが生きる力に繋がります。
介護食は「美味しくなさそう」「食べたくない」という言葉をよく耳にしますが、誰が食べても美味しいと思える介護食を作れるよう、在宅介護に関わるすべての方に少しでもお役に立てればと思います!
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